Climbing Report

阿弥陀岳北西稜

2011/12/24～2011/12/25

メンバー:CL日置、SLあたる(記)

2011/12/24
1130美濃戸1500行者小屋下部
大同心雲稜ルートを目指していたが、諸般の事情で阿弥陀北西稜に転身しました。
クリスマスで浮かれた街から逃げるように東京を後にして、昼前に美濃戸に到着。美濃戸口まで心配していた車道でのスタック敗退はない位雪が全く無かったです。
二人でクリスマスソングを歌いながらのんびり歩き、北西稜の取付きである行者小屋の下部の適当な場所で幕営、早々に寝る。

2011/12/25
0530行者小屋部0730小ピーク上1130阿弥陀岳頂上1400行者小屋下部1600美濃戸
昨日確認した北西稜取付より、トレースをたどり順調に高度を稼ぐが、三太さんは僕等に強風をプレゼントしてくれたようで、猛烈な風がおそう中での登攀となった。
1日置　簡単なリッジを進む
2あたる　簡単なリッジを進む
3日置　第一岩壁を右にトラバース後、階段状の草付を左上。一度冒険心（風から逃げた訳じゃないからね）から第一岩壁を左にトラバースし、そこから上がろうとしたが進退極まり第一岩壁取付まで戻るという事はあったが、順調にリード。草付部分はプロテクションがあまりないが、左寄りを登るとプロテクションがある。
4あたる　簡単な岩のリッジを登る
5日置　第二岩壁を左にトラバース
6あたる　人工のピッチだけあり、プロテクションが豊富にある。最後はアブミに乗りつつ、バイルを抜け口のガバにフッキングし体を持ち上げました。

阿弥陀岳頂上に着いても、景色は全く見えず寒いだけなので早々に撤収しました。

湯河原幕岩

2011/12/18

 メンバー:盛山代表、ビンさん、CLあたる(記）、ウィリー、ざいあん
 

　湯河原駅に到着し、車でくる盛山代表を待つ…名古屋から来た主賓のビンさんとその他のメンバーも到着し、幕山公園に出発。
 暖かい湯河原幕岩は満員御礼、僕等に登れるくらい簡単な空いているルートをさがす。
 
・アニー（10C）
ザイアンさん気合のリード
トップロープで登らせて頂く。3ピン目から4ピン目が細かい…指が痛くなる。
 ・パンドラ（5.9）
 徹夜明けで本調子でないビンさんリード。1ピン目から2ピン目が悪い、私は左壁に肩を押し付けて登りましたが何か？
 ・ペガサス（10a）
 この日登ったなかで一番リードするのが難しく感じました。盛山代表リード。「フリークライミングと舐めてると死ぬよ？」のルート。プロテクション遠すぎます泣
 ・カサンドラ（5.9）
 ザイアン、ウィリー、あたるリード。
 一本位リードしとかないと交通費が勿体ないので、重い腰を起こしリード。プロテクション近い簡単なルートでした。
 ・ダイアモンドヒップ（11a）
 帰るには時間が早いということで空いてたので、あたるリード。四便目で何とかRP。前に登ったのにムーヴ全て忘れてました泣
 
久しぶりにビンさんと登れて楽しかったです。またみんなで集まって登りましょう。関東に来る機会があったら声をかけてください。

雪上訓練 in 谷川岳

２０１１/１２/１１

メンバー：CL斎藤、SL松澤、入江、安齋、盛山（記）

朝起きたら快晴！と言いたいところだが、
現実はどんよりとした空の下、天神平へのロープウェイに乗り込む。
本日からスキー場もオープンらしくパラパラと人がいる。
朝っぱらからロープウェイに乗り込むのは、ほとんど山岳会だ。

＜雪上訓練の内容と要点＞

・滑落停止
雪上訓練といえばコレ！みたいな感じですけど、 基本なんでしっかりやります。
基本型の足から仰向けで落ちていくパターンと、 仰向け頭からとうつ伏せ頭からの応用編。
重要なのは「諦めずピックを刺す動作を繰り返す事」 根性論になりますが、諦めない事、コレ重要。
滑落停止の基本型は体に覚えこませる事になるので、何回も練習が必要です。
しかし谷川の雪はフカフカで全然滑らないなあ。
積雪もまだ少なかったので、斜面を固めたけど、すぐに草が出てきてしまった。
ちょっとリアリティーにかける部分がありました。

 

 

 

 

 

～技術本より～

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・耐風姿勢
基本は三角形。
気合いを入れて足を踏ん張る。
風の向きは急に変わる事もあるので、体重は三点に均等にかける感じで。

～技術本より～

 

 

 

 

 

 

 

 

・スタンディングアックスビレー
ピッケルorアックスを雪面に埋めて、肩がらみビレーの加重方向を真下に変えて、安全にビレーする方法。
落ちる役（ビレーされる人）がここぞとばかりに転がり落ちるもんだから、支点がブッ飛ぶ事も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

～技術本より～

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・コンテからの制動
ザイルを繋いで同時に行動するのがコンテ（コンテニュアス）といいますが、落ちた際には残された人間が確実に確保しなくてはなりません。
そうしなければ、当然自分も引きずりこまれてthe endです。
雪稜なら反対側に落ちてバランスを取りますが、雪面の時はピッケルを使い制動をかけます。
焦ってはいけません。
墜ちてから自分が引かれるまでは結構時間があるので、手に持ったザイルのループにピッケルを通し、雪面にブスッと刺します。
全体重をかけて、ドスッと雪面に刺します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ループにピッケルをブスッと

 

 

 

 

 

 

 

体重をかけて抑え込む

 

～技術本より～

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ビーコン探し

一応。
３台しかなかった為に、２人づつで捜査。
午後にやったのでだらだらっと。

＜総括＞
例年になくしっかり訓練をしたんじゃないかなと思います。
雪が少ないのとふかふか過ぎてなにやらイマイチ感はありましたが、まあ良しとしましょう。