8/12(金)~14(日) 前夜発2泊3日
メンバー:森(CL)・盛山・日置・松澤・入江(記)
8/11(木) 22:00八王子-2:00すぎ?扇沢
盛山さんの車に5人乗りこんで扇沢へ。駐車場にテントを出して仮眠。
8/12(金) 7:30扇沢-黒部湖-平ノ小屋-平ノ渡場-奥黒部ヒュッテ-入渓-16:00すぎ下ノ黒ビンガ手前砂地(泊)
朝イチのトロリーバスで黒部湖へ。お盆で一般観光客が非常に多い。沢と思われる人もちらり。
平坦な黒部湖沿いを3時間ほどで平ノ小屋へ。12時の渡しの船まで1時間の大休止。
そのあと2時間弱、梯子の多少アップダウンの道を行くと奥黒部ヒュッテに到着。
ゴルゴさんが登山計画書を出しつつ状況確認。小屋の主によると、行けるんじゃん、とのこと。水量は平水、ここ最近は軽い夕立程度の雨量のようで好条件である。
14時入渓。
いきなりの股上スクラム渡渉を強いられる。平水といっても水量は多く、冷たく、そして美しい。水の綺麗さは奥秩父とはやっぱり違う。
熊ノ沢で泊まるつもりだったが、順調に進んで下ノ黒ビンガ手前の砂地で野営。ここは快適だ。
初日で下ノ黒ビンガ突破できるんじゃない?と冗談半分に話していたが、あながちなくもない話だった。始発が6時半になる(週末のみ)トロリーバスに乗れれば十分可能である。
盛山さんと一考さんの釣った岩魚を添えて夕食&就寝。
13(土)7:00下ノ黒ビンガ手前-16:00立石(泊)
いきなり第一の核心、下ノ黒ビンガのゴルジュ帯に突入。
個人的にも一番厳しかったのがここ。左岸をへつり&懸垂下降し、そこから右岸へ。さらにすぐに渡り返す。
まずはゴルゴさんがトップで白く泡立つ激流にダイブ!狙い通りに途中の岩にしがみつくも…ヌルって掴めず流される。
次は松澤さんがトライ。別のポイントまでへつってジャンプ&泳ぎ!
今度は対岸へのしがみつきに成功!
次は自分が松澤さんに続く。ザックを背負ってジャンプ地点へ行くと…建物1階分は優にある。高いところ嫌いなんですけど…と本気でビビりつつも行かなければ先はない。何度か躊躇しつつ、ジャンプ。というか飛び降りただけ、に近かった。後はがむしゃらに泳ぐ。
おそらく相当に引っ張ってもらってなんとか対岸へ。顔をぶつけて血が出ていたが、自分では全く気付いていなかった。
その後もロープを使った厳しい渡渉とジャンプ1発&泳ぎで対岸へ渡るなどの痺れる状況が連続する。
途中自分も一度だけトップを担当。空身でずぶずぶと水に沈み途中からは泳ぎを交えて渡渉。難しい場所ではなかったはずだがかなり必死、あと5m長かったらギブっていたなというくらいに必死で渡渉。
全身水に浸かって、しかも曇っているので太陽の恩恵に与れず。皆次第に寒くて震えながら歩く。
途中の広河原で若干リラックスしつつ、後半はへつりが多くなってくる。
落ちたくないから慎重に、というのもあるがかなり疲れていたようで動きも緩慢になりつつ16時立石で野営。
逆から下降してきたパーティーと出会う。
14(日) 7:15立石-11:45薬師沢出合-太郎平小屋-17:30折立-富山駅-夜行列車-15(月)7:00上野
思ったよりここまでの進行が順調で、赤木沢まで行くなどのオプションプランが出たが、それには若干時間が足りなくて、最終的に予定より1日早く山を降りることとなる。
昨日会った下降してきたパーティーによると、ここから先に泳ぎはないらしい。
誰も朝イチからは泳ぎたくないので、すこし安心。本日もへつりを交えつつ進む。さずがの黒部川といえどもここまで上流まで来ると川幅も細く水も多少は少なくなってくるので前日ほどの激しいロープ渡渉はほとんどなかった。
立石奇岩を過ぎたあたりの大プールでは一考さん考案の泳ぎ大会。
自分とゴルゴさんはスルー。だってへつっても普通に通過できるんですもの…。
泳げないという前情報とは裏腹に泳ぎがうまかった一考さんがトップ。
晴れていて暑くなかったら絶対やらないだろうけど、本日泳ぎ日和なり。
そのあとは今までの厳しさや緊張感に代わりに、夏の北アらしい緑の山並みと緩やかな流れの爽快な沢が広がり気持ちがいい。
美しい自然を感じつつ、11:45薬師沢出合に到着。
これにて黒部・上ノ廊下遡行完了。
その後の折立までの5時間半の歩きはなかなかのアップダウンでだるい疲れたなどなど、皆で文句言いながらも何とか降りてタクシーで富山駅へ。
歴史を感じる(単に古いともいう)銭湯でさっぱりの後は居酒屋で海の幸満喫。
盛山さんは扇沢経由で実家へ行くためホテル泊、他4人は夜行列車・能登で帰京。
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平水とのことだったが、実際の水量はやや少なかったように思う。それでも下流やゴルジュはかなりの水流なので、増水したら相当悪くなることは間違いない。
皆に助けられっぱなしだったが、それでも沢3回目で上ノ廊下を無事遡行できたのは素直に嬉しかった。
下の黒ビンガ手前の砂地の宿泊地は、イノシシか何かの縄張りだったのかもしれません。
足をダニか何かに刺されてしまいました。
投稿情報: 松 | 2011/08/26 05:24