管理ビンです。
書籍レヴューネタ連投で恐縮です。
あ、しつこいやうですが10周年記念山行ヨロ。
ご連絡は会長盛山サンか、
matsudogakujin☆gmail.comの妹尾まで~
(迷惑メール防止のため、☆を@に変えて下さい。)
【第2特集 脱「私を山に連れてって!」】(P68~)
特に後半の3人の女性クライマーへのインタビューは秀逸。
インタビュー対象は加藤美樹サン・林智加子サン・谷口けいサンと、どなたも
バリバリの現役で、改めて女性って強いな、と(笑)。
インタビュー内容はガイドとしての心構えや、現在に至るまでの経緯、
ヤマに対する姿勢等が詳細に描写されています。
また題名からお分かりの通り、おそらく現在一般に「山ガール」とよばれる
女性登山初心者?に向けて意識された特集なので
この3人の最強女性クライマーにも「山ガール(初心者)時代があったんだよ」的な
メッセージが感じられました。果たして昨今の山ガールが「岳人」なんて読むのか?的な野暮なコトは突っ込まずに苦笑、3人の後輩(になるだろう可能性のある女性)への暖かいエールを感じて頂ければ幸いです。(特に山ガールに)
そして最後の締めくくりとして本コーナーの構成・文を担当した柏澄子サンの
「彼女たちが山スカートを脱ぐとき」という後書きで、珠玉の文章。
”「登山のおいしい面ばかり見て」とか「山は楽しいことばかりじゃないんだぞ」
ということは彼女達(山ガール)なりにわかっている。”
どうしても、当ページを見ているような方々から見れば昨今の登山ブームは浮ついた側面が目立ちますが、山ガールの皆様が山スカートなどのおされなファッションや富士山など、こっちからみれば”浮ついた”動機でヤマを始めたように、実は自分達も(少なくとも妹尾は)”かっこよく岩登れたらな”なんて薄っぺらい、正直”浮ついた”動機で始めたのであってホントにヤマの魅力や自分なりの登山観・クライミング観がわかったのなんてだいぶアト。
こちららから見ると別世界の生物にみえる山ガールの皆様も、きっとこちらが感じていることを何となくは感じているのでしょう。
案外、あんま変わらないのかも知れません。(え、チガウ?スミマセン。)
こんな方々に山のことについて語ったり、教えたりする時は
ついつい、上から目線で悦に浸っちゃったりしそうになりますが別に彼女達(山ガール)と自分達(クライマー)は、まったく別の生き物ってわけでもないので(たぶん)。自分達が辿ってきたように彼女達(彼達)が”薄っぺらい”動機の向こうにある”ホントの”魅力に如何に早く辿り着けるかが、先輩としての腕の見せ所ですかね。責任重大。
当会に新人の方なんかが入ってきた時も、ちょっと考えて接していきたいなとちょい反省でした。
【ロープはなぜ融けたのか】(P51~)
2010年4月に発生した利尻山東北稜での札幌登攀倶楽部の事故の話。
事故報告、というよりは事故で発生したロープ融解・切断の原因を、当時のメンバーの証言やロープのメーカー担当者による見解などを交えて報告している。
ネタバレで恐縮ですが、ざっくばらんに経過を書くと、3人が登攀中に雪庇が崩落、一人が稜線の向こう側、二人がこちら側に落ちてこちら側の二人がそれぞれつけていたロープが恐らく擦れ、一本が融解・切断。ロープの切れなかった一人は宙吊り、切れた一人は斜距離で760m流さるも全員合流後、自力下山という話。
イラストは御馴染みの阿部亮樹サン、ロープの融解・切断面も詳細に実物写真が掲載され、判り易く解説されています。当たり前ですが、冬だろうが夏だろうが特にホンチャンでのダブルロープではこのシチュエーションは常に発生可能です。普段ロープ・スリング素材の短所・長所は知識として知っている方は大多数おられますが、今一度これら融解・切断の可能性のあるものの扱いについて基本を確認することが重要ですね。
単に山に対する見方、考え方が違うだけなんだと思う.山そのものの空気、雰囲気を楽しむっていう意味ではハイカー、山ガールの方が満喫しているかも.僕らは山を楽しめているのかなぁ?(実はまだ読んでないんですが)なにげに柏瀬さんの著書「山を遊びつくせ」のタイトルにひたすら共感しています.今度読んでみよっと.
ちょっと話は変わりますが、山奥出身の友達の話なんだけど、彼は山で遊び、山から食糧を得、山にどっぷり浸かって生活をしてきたので、"クライミング"という山を単なる挑戦対象としか見ていないものにネガティブな意味でショックを受けたそうです.クライマーだって外から見たらネガティブに捉えられているかもしれませんよ.
まあ山をどう楽しもうと誰にとっても自由だと思うし、"安全"と"迷惑"に留意していれば何だっていいんじゃないかなぁ.クライミングであれ、ハイキングであれ、目をキラキラさせながら楽しめてればそれで良いと思います.
岳人はまだ買えていないのですが、ロープ切断については生と死の分岐点、続・生と死の分岐点(ドイツ山岳会発行の様々な事故事例に関する検証報告書の日本語訳)に詳しく載っています.一度読んでみると良いかもね.
投稿情報: ごるごぉおおお | 2010/10/31 14:45